換気扇のシロッコファンは快適な生活を支える大切なもの

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換気扇のシロッコファンは快適な生活を支える大切なもの



換気は人にも家にも大切なこと



換気をする事は、快適な生活を送るために大切です。11月9日は、換気の日になっています。この日をきっかけに、家の換気がしっかりできているか見直してみる良い機会です。

昔の家は、自然と一体となって換気を行う構造になっています。畳が部屋に溜まった湿気を吸収したり、障子や柱に木を使うことで、密閉の度合いを低くし、風通しを良くしているため、1時間に部屋全体の空気が2回程度入れ替わっています。

一方、話し声が周辺に洩れず、断熱性の高さを追求した、現在の家は、床をフローリングにし、窓をアルミサッシに替え、周りをコンクリートで囲む構造になっています。気密性は高くなりましたが、部屋全体の空気が入れ替わるのに3時間かかります。意識して換気をしないと、汚れた空気が部屋に溜まり続けます。それが原因で、シックハウス症候群が問題になり、2003年に建築基準法が改正され、換気への対応が義務化されました。

空気清浄機を使うことで解決できるのでは、と考える人がいるかもしれません。換気扇と空気清浄機には、大きな違いがあります。空気清浄機は吸い込んだ空気の汚れをフィルターを通して取り除き、綺麗な空気をはき出します。部屋の空気を循環させるだけなので、100%外から空気が入らない状態で、空気清浄機だけで生活すると、部屋の酸素が不足し、呼吸困難になります。換気には、臭いを排出したり、空気の循環を促すことで部屋の温度を調整する働きがあります。

換気扇には、ファンの形で、プロペラファン、シロッコファン、高静圧プロペラファン、ターボファンがあり、性能の違いによって、家庭用の換気やオフィスビルやコンサートホールのような巨大な商業施設で使われています。



換気扇に取り付けられるファンの進化



シロッコファンという耳慣れない言葉を聞いて、ピンとくる人はごく少数ですが、誰もが普段の生活で利用しています。レンジフードのスイッチを入れると、煙や湯気が、吸い込まれていきます。下から覗いても、フィルターのカバーが邪魔をして、シロッコファンが中で回っている様子を見る事は難しいです。

シロッコファンを取り入れた換気扇が登場するまでは、プロペラファンが換気扇の中心でした。歴史のある飲食店では、今でも現役で活躍しています。換気をしたい時に紐を引っ張り、プロペラを回す様子を見ると、懐かしく感じる人がいるかもしれません。

プロペラファンは、屋外と面している壁がないと取り付けができないので、家の間取りを決める時、キッチンなどの場所に制限が出てきます。マンションを設計する企業は、自由に間取りを決められないので、同じ間取りの家ばかりになり、ライバルと違いを作りにくくなります。問題の解決に一役買ったのが、シロッコファンです。ダクトを通して室内の換気ができるようになり、換気扇を好きな場所に取り付けることが可能になりました。独創性に富んだ間取りの家が誕生し、選ぶ楽しみが生まれます。隣り合った部屋のキッチンを、向かい合わせにできるようになり、水道、排水管をあちこち張り巡らさずにすむ様になります。

プロペラファンは、軸に平行に風が流れるため、外から強い風が入ると、中から出る風とぶつかり合い換気の力が弱くなってしまいますが、シロッコファンは、軸に対して垂直に風が出て行くので、換気の力が弱くなりにくいです。強風が起き易い場所では、シロッコファンを使うと換気の力が発揮されやすくなります。



製品の品質向上を追及する



シロッコファンを搭載した送風機が、様々な場所に設置されています。送風機の用途は、デパート、駅ビルといった大型商業施設の企業向け、大豆乾燥機のような農業分野などの産業向け、身近な所では、空気清浄機、ドライヤー、扇風機のような家庭向けに分けられます。ファンの大きさは、家庭から企業まで、幅広く対応できるように、多くの種類が作られています。大きなものでは、直径が150センチを超えます。小さいものになると、直径1センチにとどまらず、5ミリまで作ることができます。5ミリは世界最小を記録し、日本の企業が得意とする「物を小さくする技術」の本領が発揮されています。1円玉が直径2センチなので、どれほど小さいか、わかってもらえるでしょう。

小型化の成功によって、パソコン、携帯などの小型の電子機器に取り入れられることが予想されます。プロペラ型のファンは、冷却時に音が大きくなり、利用者から不満の声が上がっています。小型のシロッコファンが組み込まれると、音を小さくし、本体の小型化が可能になります。シロッコファンを見ると、単純で簡単に作れる様な気がします。しかし、少ないエネルギーで、多くの風を作り出せるように、羽の形状、角度を検討し、長期間の可動に耐えられる、耐久性の向上に取り組むなど、設計の段階から細かい所まで気を遣っています。

製造の過程では、より精度の高い製品を提供するため、ミリよりも小さい単位で、長い経験を積んだ職人の手によって作られています。快適な生活を毎日送れているのは、企業の努力による技術の進歩が大きく関係しています。

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